ブロードバンド・ユビキタス時代のビジネス成功の鍵

ブロードバンド・ユビキタス時代のビジネス成功の鍵

編集長が推す「このセミナー」
日時:2007年11月07日
主催:日本商工倶楽部
場所:東京・千代田区神田小川町 とみんウララビル
中島 洋MM総研代表取締役所長 

 東京都内の中堅・中小企業の経営者を対象にした勉強会での講演だった。在来型の中堅企業・中小企業の経営者も、「Web2.0」をどのように成功に結びつけるか、が相当に気になっているらしい。また、専門書を読んでも、何がポイントかが、はっきりしない、というので、一般の経営者に分かりやすい話をして欲しいという依頼だった。すでにこの勉強会では2度ほど講師になっている ので、参加する経営者の方々の性格もそれなりに分かっているつもりだったので、喜んで引き受けた。

 参加者の関心に合わせて、Web2.0の内容を絞り込んで、3つの柱で説明をした。まず、(1)消費者への接近。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、ブログ・RSSというものの現状と、これをどのようにマーケティングに利用するか、最近、話題になっている企業の利用例をいくつか紹介した。顧客接
近のための手法としては新鮮だが、果たしてどこまで実用的なのか、若干の疑 問点も付け加えておいた。もう一つ、Web2.0で常識となったロングテールの本質的な意味、これをどのように理解して、自社の事業展開を変えてゆくのか、いくつかの成功事例を交えながら議論した。

 次いで、(2)企業の知識共有「エンタープライズ2.0」の話。Web2.0の特色の一つがネットワークにアクセスする人たちが互いに知識を持ち寄って、集合知としての新しい価値を生み出す仕組みが注目されている。代表的な仕組みとしてインターネット全体で事典を作る「wikipedia」がある。必ずしも正確とは いえないが、手軽に利用できる事典としては抜群に人気がある。この仕組みを企業の中に持ち込むのが「企業内wikipedia」で社員の知識を持ち寄って「社内事典」を作ろうというものである。これによって従業員の業務の生産性を飛躍的に増大させられるのではないか、と期待する企業は多くなってきた。企業
内SNSもまたインターネットにあるSNSを社内の人脈作りや知識の共有のための道具にしようという試みである。

 今後、さらに重要になると思われるのは(3)「SaaS」。Webサービスの仕組みの発達によって、インターネットは質的に大きく飛躍した。高度に発達したSaaSによって各国に遅れをとり始めた日本企業の「IT経営革新」を進展させようという動きが経済産業省、総務省などの行政も巻き込んで急速に進行しつつある。制度作りの話題、税制上の優遇措置が講じられる可能性があることなどを織り込んで、SaaSの説明を繰り広げた。

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